抄録
近年,地盤に空気を直接注入するなどして地盤を不飽和化する液状化対策工法が検討されており,既存工法に比べて格段に安価で既設構造物直下にも適用ができる工法として実用化が期待されている.本報告は,空気注入により地盤が不飽和化されることを実証し,不飽和化された領域を特定する技術の適用性を検討することを目的として行われた現場実験について述べるものである.実験ではGL.-6mに設置した注入口から空気を地盤に注入したたところ,空気流量は注入圧力と共に概ね直線的に増加した.比抵抗トモグラフィーとFDRプローブによる測定の結果,注入地点を中心に直径3∼4m程度の領域が不飽和化されたことが確認され,測定された飽和度はその後採取した凍結サンプリング試料の飽和度と良い対応を示した.