日本食品低温保蔵学会誌
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丹波黒ダイズのエダマメ利用におけるMA包装貯蔵
寺井 弘文水野 進小机 信行水野 雅史土田 広信
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1995 年 21 巻 1 号 p. 9-15

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抄録
丹波黒ダイズをエダマメとして利用する場合の収穫後の貯蔵条件を調査した。貯蔵条件は有孔ポリ区と無孔ポリ区, およびガス透過性の低いラミネートフィルム袋を用いたラミネートフィルム区, およびそれに100%のチッソガスを封入したラミネートフィルム+N2区を設けた。貯蔵は1℃で21日間と20℃で7日間行った。
貯蔵中の包装内のガス濃度は1℃でラミネートフィルム区およびラミネートフィルム+N2区で高濃度の炭酸ガスの蓄積があり, 酸素はラミネートフィルム+N2区で貯蔵7日間は低濃度に保持された。
品質の変化については, 1℃では7日間はどの包装区も全般的に品質が保持されたが, 14日では品質の低下が認められた。また, ラミネートフィルム+N2区ではラミネートフィルム区に比べ種子の青紫色への変色は少なく, またサヤと茎の黄化も少なく, 食味も比較的良好であった。
デンプンは1℃貯蔵区では貯蔵に伴い漸次減少の傾向であり, ポリエチレン有孔・無孔両区でラミネートフィルム両区に比べ顕著であった。シュクロースは1℃貯蔵ではポリエチレン両区で貯蔵に伴い増加する傾向にあった。アミノ酸含量は貯蔵7日後の10℃と20℃を比較すると, 1℃の方が高く, またラミネートフィルム両区において1℃貯蔵7日で総アミノ酸含量は特に高く, アラニンの著しい蓄積が認められた。
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