土木学会論文集F3(土木情報学)
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特集号(論文)
構造物モニタリングのための画像計測法の研究
廣田 彰久西山 哲菊地 輝行
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_103-I_111

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抄録

 本研究は,コンクリート構造物に発生したひびわれの幅をモニタリングする技術として画像計測を適用したものである.まず,反射ターゲットを計測機器として計測点に設置する.そして,任意の位置から1枚の画像に反射ターゲットとひびわれを写し,ひびわれ幅の変位を計算する.本研究では,撮影距離,撮影角度と計測精度の関係性について実験から検証を行った.その結果,撮影距離100mまで,撮影角度30°以内でひびわれの0.1mmの幅の変化を計測できることを確認した.さらに実際の現場に適用しひびわれの計測を行うことによって構造物の劣化進行状況を把握し,モニタリング技術への実用性を示した.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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