土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
特集号(報告)
ICTを利用した安全リマインドツールの開発 ~セーフティリマインダーの開発~
宇野 昌利飛田 悠樹宮瀬 文裕藤原 泰明
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2019 年 75 巻 2 号 p. II_1-II_7

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抄録

 工事現場では,同じ場所であっても安全指示事項の内容が日々変わっていく.従来,ビーコンを活用したシステムでは,信号を受け取ると決まった内容をアナウンスする機能はあるが,内容の変更が困難であることが課題であった.今回開発した安全リマインドツールは,ネット環境下であれば,リアルタイムでアナウンス内容を変更できる.これにより朝礼での安全指示事項を,現場で再度,安全情報のアナウンスを聞く事で確認できる.そのため,現場で現物を見て現実を確認できる三現主義が実現できる.また,このシステムが英語などを含めた多言語対応が可能であるため,今後,さらに増加が想定される外国人労働者に対して,母国語により安全指示ができ,現場の安全性向上につながると考える.多言語対応は,現場案内などにも活用できるため,現場の積極的な広報などにも本技術を活用していく予定である.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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