土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
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特集号(論文)
完成平面図に基づいた点群データの地物抽出技術の高精度化に関する研究
中村 健二塚田 義典田中 成典梅原 喜政中畑 光貴
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_160-I_169

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抄録

 近年,レーザ計測技術の発展に伴って,道路地物の3次元情報を点群データとして計測する手段が多様化し,点群データの利活用に期待が集まっている.しかし,点群データは,道路地物の情報を保持しておらず,用途に即した効率的な運用が難しい.そのため,地物毎の点群データを抽出する技術が注目されている.既存研究では,完成平面図に記載された外形線情報を参照することで,点群データから道路地物を抽出する手法が提案されている.しかし,道路分野で広く利用されるMMSの点群データを用いた場合,トラジェクトリ毎の点群データ間,および,点群データと完成平面図間での位置ズレにより,点群データ抽出対象の領域が真値から外れ,地物の抽出精度が低下する課題があった.そこで,本研究では,これらの位置ズレを補正することで,道路地物の抽出精度を向上させる手法を提案する.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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