2019 年 75 巻 2 号 p. II_17-II_24
建設現場におけるマシンコントロール・マシンガイダンスシステムにて使用されているICT建設機械では,走行や挙動のログデータが取得されており,活用や流通の進展が期待できる.
著者らは既存研究にて,道路舗装工事におけるICT建設機械のログデータから工事目的物の3次元形状を生成できる可能性があることを明らかにしている.また,工事境界の舗装端部を算出できる補正手法が確立できると,ログデータを用いた出来形管理の実現可能性がある知見が得られている.
本研究はログデータの補正手法を考案し,既存の3次元形状の生成手法を改良した.そして,道路の切削および舗装の試験施工にて出来形管理を試行し,改良した手法が実務に適用できることを明らかにした.