2020 年 76 巻 1 号 p. 32-41
近年,UAV-SfM/MVS測量が実務に適用されつつあるが,構造物を対象とした際の計測方法や解析方法について不明確な部分は多く,計測者の判断に委ねられている.そこで,本研究では,UAV-SfM/MVS測量において構造物の再現性を高めるための計測方法および解析方法について検討することを目的とした.UAVでの空撮では,カメラの角度やオーバーラップ率・サイドラップ率を変化させ,3Dモデルを構築する際には,解析時の設定値を変化させた.その結果,鉛直下向き撮影画像のみで作成した3Dモデルは構造物側面に空洞が生じて再現性が低くなる一方,鉛直下向き撮影画像に斜め撮影画像を加えることで構造物の再現性を高められることがわかった.また,斜め撮影画像を加えることで構造物の再現性だけでなく,距離精度も高められることを明らかにした.