土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
特集号(報告)
位相差方式レーザスキャナ搭載型MMSによる円盤層厚検出精度に走行速度と測位衛星補正が及ぼす影響の検証
藤村 大輔笹野 拓海山口 裕哉白石 宗一郎岡本 直樹岩上 弘明佐田 達典江守 央
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2021 年 77 巻 2 号 p. II_23-II_33

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抄録

 近年MMSへの搭載が進む位相差方式(PS方式)レーザスキャナを搭載したMMSはインフラ等の点検において活用が見込まれている.そこで基本的な層厚検出精度を把握するため,従来のTOF方式レーザスキャナを搭載したMMSとの層厚検出精度の比較を行った.さらにトンネル等の測位衛星電波遮蔽環境における点検を想定し,同じ計測実験のデータを用いて,測位衛星補正有とIMUのみで自己位置推定した場合の計測データでの基本的な層厚検出精度を比較した.結果として,PS方式はTOF方式と比べ,2倍程度層厚検出精度が良いことが示された.また測位衛星補正無しデータにおいても,較差のRMS誤差は測位衛星補正有と比べて大きな差は無く,測位衛星電波遮蔽環境においても走行速度によらず層厚1mmまで判別可能であることが示された.

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