2021 年 77 巻 2 号 p. II_50-II_57
近年,我が国では高齢者の急速な増加に伴い,車椅子ユーザが増加傾向にある.新しい施設のバリアフリー化は進むものの,既存の物理的バリアの詳細な検証や把握は容易ではなく,身近な環境に見過ごされたバリアが多く存在する.デプスカメラでバリア検証する既往の研究では,検証内容や位置関係の表示が分かり難く,また 検証結果を蓄積し閲覧する手段が未解決である.本研究では,幾何学的な整合性の高いAR(Augmented Reality)による情報提示と,SfM(Structure from Motion)を援用した3次元マップの生成による検証結果の記録方法を提案する.実装に基づく実験により,広視野で正しい隠蔽関係を担保した視認性の高い情報提示と,簡便な操作で検証結果の3次元記録が可能であることが確認された.