抄録
災害初期には,被災地の地元建設業者の貢献は重要であり,道路啓開には多くの建設重機が必要となる.しかし,不況や公共事業費の抑制の影響により,地元建設業者が保有する重機数は減少している.皆川らは,予想される東海地震を対象に地域間連携が発災初期の被災物撤去に与える効果をマルチエージェントシミュレータを用いて検討した.本研究では,皆川らのモデルを用いて被災物処理における輸送路被災の影響を検討した.さらに,道路の属性の相違とそれに伴う被災物処理効率の変化が被災物撤去に与える影響を検討した.その結果,道路幅員の相違やそれに伴う被災物集積状況,被災物処理効率が発災初期の被災物撤去に影響を与えることが示唆された.