土木学会論文集F4(建設マネジメント)
Online ISSN : 2185-6605
ISSN-L : 2185-6605
特集号(論文)
ニューラルネットワークを用いた山岳トンネル事前調査段階地山評価
大津 宏康小林 拓長谷川 信介
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 70 巻 4 号 p. I_83-I_94

詳細
抄録

 本研究では,まず従来の山岳トンネル事前調査段階における地山評価手法(コア評価点を用いた地山評価手法)の精度が高くないこと,および課題を示す.そして,従来手法に代わる新たな地山評価手法として,ニューラルネットワークを用いた地山評価手法の提案を行い,ニューラルネットワークの入力層データとして,事前調査段階で得られる物性値(弾性波速度Vp,比抵抗ρ)のうち,どの情報を用いた場合に精度の高い最適な地山評価が可能であるかを議論する.そして,建設コストの観点から提案手法と従来手法の比較を行い,提案手法の適用性を定量的に検証する.以上を踏まえて,ジオリスクの低減の観点から,今後の山岳トンネル建設プロジェクトの事前調査段階における地質調査および地山評価のあり方について提言を行う.

著者関連情報
© 2014 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top