2021 年 77 巻 1 号 p. 12-25
開発途上国のインフラ整備ではその品質を確保するために,設計・施工等の技術基準の整備が重要であり,日本の技術基準の反映は,日本のインフラシステム輸出への寄与も期待される.日本の港湾技術基準について開発途上国をはじめとして国際的な普及展開を目指すため,海外の主な技術基準の国際展開戦略の特徴を整理した上で,目指すべき国際展開戦略を論じた.その戦略の中で,日本の基準をベースに,相手国の自然条件や施工条件等に合うようカスタムメイドにより基準を策定する方法の有用性を示し,ベトナムを対象に港湾設計・施工・維持管理基準を策定した技術移転事例を紹介した.そして,港湾技術基準のカスタムメイドを行う際の基本的考え方を整理し,他の開発途上国にも適用できるようにその方法論の一般化を試み,その留意点をとりまとめた.