抄録
斜面を写真計測して初期変位が起きた位置と大きさを効率よく検知するための仮説検定の式を導いた.斜面上に設置したターゲットを2回の時間のエポックで撮影し,変位したかを1点ずつ統計的に仮説検定する.Baardaの大誤差検知の方法であるデータスヌーピング法を適用して検定の式を導いた.2回のエポックの写真座標を同時調整し,各点の空間座標に変位のパラメータを与えることで当てはめ精度が向上したときに変位が発生したと判断する.写真座標の調整計算はフリーネットワークで行った.さらにモデル実験で方法の有効性を検証した.1m×0.5mの模型に設置したターゲット群の一部を50μm変位させ,この点が検知できることを示した.