土木学会論文集D
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和文論文
行動意図法と従来モデル法による熊本電鉄LRT化後の転換需要予測結果の比較分析
溝上 章志橋内 次郎
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2009 年 65 巻 3 号 p. 198-210

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抄録

 効用関数を推定する必要がない行動意図法は新たな代替的な需要予測法として有用とされている.本研究では,熊本電鉄のLRT化計画案の実施による自動車からLRTへの転換需要を対象をとして,1)LOS水準の差などの定量的な要因も取り入れたより精度の高い行動-意図一致率の設定を試みた.また,2)従来型モデル法と行動意図法による転換需要の予測結果を,サンプルベース,拡大後の集計ベースの両方で比較・検討した.その結果,BI法では,LRT固有の特徴などの従来モデル法で考慮されていなかった要因が交通手段選択に影響を与えていることを確認することができた.また,行動-意図一致率の設定と共に,拡大・集計化方法がBI法による需要予測の精度に影響を及ぼすことを明らかにし,適切な拡大・集計化方法を考察した.

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© 2009 社団法人 土木学会
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