抄録
札幌市都心部では,昭和63年に策定された「ロマネット計画」に基づいて,景観を重視した歩行空間の整備が進められた.様々な材質やデザインの舗装材が歩道に用いられて美観性が向上した反面,すべりやすいとの苦情や補修が難しいなどの維持管理上の問題が生じている.本研究では,都心部の歩道105箇所で実施したすべり抵抗調査から,歩道のすべり抵抗の特性を明らかにするとともに,すべり抵抗が異なる歩道26箇所において歩行者によるすべり評価試験をおこない,歩道に求められるすべり抵抗を求めた.さらに,得られた結果を用いて都心部中心エリアの歩道のすべり抵抗分布を明らかにし,すべりやすい歩道が現在のまちづくり計画類で重要視されている軸上に多く分布することを示した.