抄録
平成26年7月1日に施行された道路法施行規則の一部を改正する省令により,橋長2.0m以上の橋,高架の点検は近接目視による5年に1回の定期点検が基本となった.一方で,鋼橋の経年劣化の一つである疲労き裂は初期段階では微細であるため,点検時に見落とされることも少なくない.本研究では著者らがこれまで収集してきた実橋に発生した鋼橋の疲労損傷事例をもとに,近接目視すべき部位を学習できる教育ソフトを開発した.開発した教育ソフトをインターネット上に公開し,利用者がウェブブラウザを用いて利用できる環境を整備した.更に開発した教育ソフトを用いて,点検に関する講習会を行い,講習会後のアンケート調査により,開発した教育ソフトの有用性の把握を行った.