抄録
本研究では,中国における家電以旧換新の買替促進政策によるCO2削減効果の分析を行った.中国の現地ヒアリング調査から得た情報・データをもとに,趨勢ケースと買替促進ケースについて平均使用年数を推計し,以旧換新政策による家電4品目の買替促進量を推計した.その後,エアコンを対象に,推計した保有台数,出荷台数と生存率関数から出荷年別保有量を推計した.これを元に,エアコン使用時の電力消費量を推計し,趨勢ケースと買替促進ケースのCO2排出量を算出した.その結果,中国政府の家電買替促進政策によりエアコンの平均使用年数が短縮され,エネルギー消費効率の向上したエアコンがより速く普及することで,使用時のCO2排出量が10年間で約1億トン削減できるとの結果が得られた.このことから,家電買替促進政策の目的の1つであるCO2排出量の削減を実現できることが示された.