土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
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環境システム研究論文集 第40巻
ごみ焼却施設の更新シナリオの構築に基づく広域化とエネルギー回収を評価する手法の開発
山本 司盛岡 通尾﨑 平北詰 恵一
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2012 年 68 巻 6 号 p. II_89-II_98

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抄録

 本研究では,人口減少および低炭素社会への移行の中で,ごみ焼却施設を更新していくシナリオの構築に基づき,広域化とエネルギー回収を評価する手法を開発した.兵庫県を対象に2010年から2030年のコスト,CO2排出量,総発電量,リサイクル率,最終処分量を算定した.広域化シナリオは,Bauシナリオよりも収集コストは増大するものの,施設運営・管理にかかるコストを低減できるため,両シナリオには差がないことを明らかにした.また,発電の効果を売電収入およびグリーン電力としてCO2削減に計上すると,わずかに広域化シナリオの方が優位となった.総発電量に限って言えば,広域化シナリオでは,Bauシナリオの2倍近い発電量が得られ,地域エネルギー供給施設の拠点となり得ることが示唆された.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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