抄録
下水処理場の水処理プロセス由来のGHGs算定方法について,IPCCの算定法,我が国の算定法,N2Oの直接発生・N2Oの間接発生・溶存態N2Oの放出・CH4の直接発生を含めた方法,の異なる算定法の違いが結果に及ぼす影響について検討した.その結果,同一のデータに基づく計算であっても,我が国の算定方法では,国際的な算定法に比べてGHGs発生量は低く算定された.また,IPCC法,手引き法,mix法およびD-mix法の各手法を用いて,GHGs発生量を計算した場合の発生量の差は,N2Oの間接発生を含める点の違いによるところが大きく,N2Oの間接発生がGHGs算定において量的に重要な因子であることが示唆された.また,処理水の溶存態N2Oは,N2Oの直接発生量と同程度であり,N2Oの潜在的な発生源である可能性が示唆された.