抄録
内湾や湖沼の栄養塩濃度は依然として減少していない.非特定汚染源からの負荷が大きいとされているものの,その負荷量寄与の実態が不明である.本研究では畑地群単独からの栄養塩の流出負荷特性を河川調査より求め,得られたデータより比負荷量算定を行った.調査期間である5月~9月の期間は三河湾での赤潮発生時期であり, 年間降水量の7割を占めていた.環境省が示す畑地の原単位は,窒素比負荷量6.58 kg/km2/day,リン比負荷量0.09 kg/km2/dayであり,リン比負荷量は窒素比負荷量の約1/70であり,リンの割合が低い.本調査で降雨時調査により算定した窒素比負荷量は2.94×103kg/km2,リン比負荷量1.0×103kg/km2であり,リン比負荷量が窒素比負荷量の約1/3と,リンの割合が非常に高くなることが明らかになった.