抄録
近畿の主要水道水源の淀川上流側の桂川・宇治川・木津川の三川で、灌漑期を含む約5ヶ月間に3日に1度の高頻度定時調査を実施した。農薬の濃度ならびに流出負荷量を算定し、調査河川ごとに総農薬方式による評価や農薬推定施用量と作付水田面積から各農薬成分の流出率を検討した。調査対象の農薬は26種類で、各河川ともブロモブチド、シメトリンおよびピロキロンの高頻度かつ長期間の流出が認められた。総農薬方式による検出指標値評価では各河川とも基準値を上回ることがなかった。また流出率の調査では、ブロモブチドやシメトリンは10%以内の流出率であり、ジメタメトリンが高い流出率を示す傾向にあった。