2013 年 69 巻 7 号 p. III_345-III_353
配水管の老朽化が進んでおり, 計画的な更新を進めることが求められ, 今後の配水管の破損発生の予測が必要になるが, 破損発生件数は菅種や埋設年数, 埋設土壌条件などに依存し, 各事業体によりその特性が異なると思われる. すでに情報が豊富な事業体においてはデータを整理して予測式を求めているが, 中小の事業体においてはデータが不足して予測式が得られていない. 本研究では, 手法としてはべイス統計を用いて, 情報不足の中で従来の結果をもとに, 自らの観測データを利用し, 更新しながら推定精度を向上させていく方法を提案する. 提案した手法を利用して作成した観測値により検証を行った.