土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第50巻
下水処理施設放流水中の残留塩素に着目した毒性同定評価
山本 裕史矢野 陽子森田 隼平西家 早紀安田 侑右田村 生弥鑪迫 典久
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2013 年 69 巻 7 号 p. III_375-III_384

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抄録
 環境省より生物応答を用いた排水試験法(検討案)が平成25年3月に公表され, 生物応答を用いた排水評価・管理に関する機運が高まっている. 本研究では, 主に米国の全排水毒性(WET)の試験法を参考に作成された上記試験法に従い, 水生生物3種(魚, ミジンコ, 緑藻)の短期慢性試験を徳島県内の3ヶ所の下水処理施設(A, B, C)に適用し, 残留塩素に着目して毒性同定評価(TIE)の「毒性原因物質の特徴化」を実施した. その結果, 施設Aは3種いずれも有害影響が確認されたほか, 施設Cは緑藻とミジンコに対して強い毒性影響が確認された. 施設Aの緑藻や施設Cの緑藻とミジンコは, 残留塩素による有害影響の可能性が高い一方で, 施設Aのミジンコや魚への有害影響には塩濃度や有機物の寄与も大きいことが示唆された.
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© 2013 公益社団法人 土木学会
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