抄録
持続的な発展を目指して行くうえで地球温暖化問題は大きな障壁となる.この問題を解決するためには低炭素社会への転換が必要である.都市構造物の環境負荷を検討するのであれば,その対策による効果を分かりやすくするために,各段階別でライフサイクルを考慮した分析を行うことが望ましい.そこで,本研究では日本全国のCO2排出量の将来推計をシナリオ別で行った.そして,太陽光発電や都市の集約化などの省エネ対策がCO2排出量に与える影響の比較を行った.
この結果,現状維持型のシナリオでは2045~2049年の間のCO2排出量が1,985百万トン/5年となった.また,省エネ対策を導入した際のCO2排出量は1,250百万トン/5年となり,現状維持型のシナリオと比較して約4割のCO2排出量が削減された.その要因として,太陽光発電の導入が深く影響していることが示された.