土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第51巻
NF,RO膜処理によるメダカ性特異遺伝子発現の変動抑制効果
北村 友一真野 浩行岡本 誠一郎鈴木 穣李 相重山下 尚之井原 賢田中 宏明小林 憲太郎高畠 寛生
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 70 巻 7 号 p. III_73-III_80

詳細
抄録
 都市下水中に含まれる各種の生理活性物質は,その物性にもよるが下水処理場である程度除去されているが,こうした物質中で魚類への影響が懸念されているものの一つにエストロゲンがある.今後,下水処理水の高度処理として膜処理が普及すると考えられることから,膜処理過程でのエストロゲン活性の低減効果を把握しておく必要がある.外部刺激に速やかに反応する遺伝子発現に着目し,メダカの性特異遺伝子群を探索・抽出し,その遺伝子発現を指標として急性毒性試験と同じ96時間の半止水式曝露実験から,NF膜,RO膜の性特異遺伝子発現の変動抑制効果の評価を試みた.その結果,96時間の曝露実験でもエストロゲンがメダカの性特異遺伝子群へ及ぼす影響をfeminization factorとして定量的に評価することが可能であった.本法によるNF膜,RO膜のfeminization factorの平均低下率は,それぞれ47%と95%となった.
著者関連情報
© 2014 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top