土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第52巻
発酵バガス・黒糖焼酎粕培地を用いたアラゲキクラゲ栽培技術の開発
山内 正仁池田 匠児山田 真義八木 史郎渡 慶彦山口 昭弘山口 隆司
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2015 年 71 巻 7 号 p. III_229-III_237

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抄録
 本研究では,奄美諸島の食品廃棄物であるバガス(発酵バガス),黒糖焼酎粕を用いてきのこ培地を調製し,アラゲキクラゲの栽培試験を実施した.その結果,これらの材料はきのこ培地に利用可能であり,両材料の相乗効果により,従来培地よりも効率的にアラゲキクラゲを栽培できることがわかった.また,発酵バガス・黒糖焼酎粕培地の最適配合率は,発酵バガス85%,黒糖焼酎粕10%(何れも乾物重量%)であることが明らかになった.さらに,発酵バガス・黒糖焼酎粕培地で栽培したアラゲキクラゲは従来培地で栽培したものと比較して食物繊維,β-グルカンが多く,地域特産品としての付加価値を有するものと考えられた.また,きのこはカリウムを多量に吸収する特性があることから,黒糖焼酎粕由来のカリウムを培地から41.8%削減できた.このことから,黒糖焼酎粕の農地還元による土壌の高カリウム化を抑制できることが示唆された.さらに廃培地の飼料特性を調査した結果,発酵バガス・黒糖焼酎粕廃培地は,従来の廃培地よりもリグニン,ADF,NDF含有量が少ないことから,家畜消化性は高いものと推察された.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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