抄録
近年、水道水の殺菌において塩素による処理方法ではさまざまな問題点が浮上してきている。そこで本研究では、塩素低減型殺菌技術として少量の塩素と高濃度気体溶解水とを併用した殺菌処理法の開発を行う。これは少量の塩素により微生物の細胞壁や細胞膜に損傷を与え、続いて高濃度気体溶解水を微生物の体内に取り込ませ、その後瞬時に除圧することで高濃度気体溶解水中の溶存気体が微生物の細胞内でガスとして発生・膨張し、微生物を内側から破裂させ殺菌する方法である。本研究では溶解する気体として空気を適用し、塩素添加量を低減させ殺菌できるか検討を行った。その結果、圧力を0.6MPaにすることで塩素添加量を9割低減し殺菌できた。さらに処理開始前に塩素との接触時間を10分間設けることで殺菌効果の向上が確認された。