土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
地球環境研究論文集 第24巻
現在気候及び将来気候における爆弾低気圧の強度とブロッキング発生位置との関係
北野 慈和山田 朋人
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2016 年 72 巻 5 号 p. I_233-I_239

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抄録

 日本周辺を通過する爆弾低気圧の中心気圧とその停滞性について,ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の40年再解析データ(ERA-40)及び第3期結合モデル相互比較計画(CMIP3)の代表的な3モデルを用いて解析を行った.将来気候(A1Bシナリオ)として現在気候に比べ2℃全球の平均気温が上昇する年代を用いた.日本付近において,中心気圧が960hPa以下となり,かつその際の中心気圧の位置の移動速度が30km/h以下になる爆弾低気圧は,再解析,現在気候,将来気候共に,北海道北東部のオホーツク海付近に位置することが分かった.このように停滞しかつ強力な爆弾低気圧が存在する場合,その東側にブロッキング高気圧を伴うことが多い.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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