抄録
下水汚泥TS9~15%の超高濃度消化(中温約35℃,HRT 20~30日),および消化汚泥からのアンモニア除去/回収と阻害軽減について実験的に検討した.流入TS9~11%では,VS分解率51.3%,ガス発生率0.483NL/gVSと良好に嫌気性消化された.流入TS12~15%では,4,000mg/Lに達したアンモニア性窒素による阻害が観察されたが,アンモニアストリッピングと組み合わせてその消化槽内濃度を低減すると回復した.ストリッピング装置は回分式で運転し,流入TS9~11%,12~15%の消化汚泥についてそれぞれ約83,60%の平均アンモニア除去率が得られ,除去されたとほぼ同量が硫酸溶液中に回収された.よって,アンモニア制御を行えば,流入TS12~15%まで嫌気性消化が可能なことが示された.