抄録
濃縮余剰汚泥のメタン転換率や嫌気性消化効率の向上を目的として,亜臨界水処理を組み込んだ超高温・高温二段式嫌気性消化法の適用について検討した.まず回分式実験を行い,180℃,1MPaによる60分間の亜臨界水処理により,濃縮余剰汚泥のCODCr可溶化率が50%に達し,タンパク質は60から70%,全糖も70%が溶解することがわかった.可溶化と酸生成が促進された結果,続くメタン発酵プロセスにおいても初期段階におけるガス生成ピーク時の生成量も増加することを明らかにした.この結果を踏まえ,140日間の連続式実験を行い,亜臨界水処理を嫌気性消化の前段に組み込むことでCODCr,TSおよびVS除去率が向上し汚泥処理の効率化が可能になること,亜臨界水処理汚泥を単独で用いるよりも,生ごみを少量添加することにより,より安定した処理が可能になることを明らかにした.