抄録
ノロウイルスを対象に,再生水利用用途ごとの年間感染確率に応じたウイルス除去率の試算,設定した除去率を満たす処理・消毒フローの選定,フロー毎のコスト・エネルギー消費量の試算を行った.1回あたりの摂取水量が大きい親水用水利用で最も高いノロウイルス除去率が必要であった.建設費・電力量は,塩素消毒<紫外線消毒<オゾン消毒を含むフローの順で大きくなり,維持管理費は塩素消毒と紫外線消毒を含むフローで同程度であった.リスク制御レベルが高くなると,ライフサイクルコストおよびエネルギー消費量(電力量)が大きくなる傾向が見られた.上記の結果を踏まえ,衛生学的リスク,コスト,エネルギーを考慮した再生水処理・消毒プロセス選定方法を提案した.