抄録
本研究では,低圧・中圧紫外線ランプ照射後に可視光ランプ照射により,抗生物質耐性大腸菌の不活化と光回復の影響を評価した.その結果,アンピシリン,セフジニル,カナマイシン,テトラサイクリン,スルファメトキサゾ-ル・トリメトプリム,ゲンタマイシンの6種類の抗生物質に耐性を持つ大腸菌(6剤耐性大腸菌)および,これらの抗生物質とイミペネム,レボフロキサシンの8種類に耐性を持たない大腸菌(0剤耐性大腸菌)の最大光回復を考慮し,3Log(生残率=0.001)の不活化を見込む場合,0剤耐性大腸菌は,低圧・中圧紫外線ランプ照射で総相対殺菌有効放射線量(総相対殺菌有効放射照度(mW/cm2)×照射時間(s))が15mJ/cm2以上,6剤耐性大腸菌の場合,低圧紫外線ランプ照射時では15mJ/cm2以上,中圧紫外線ランプ照射時では20mJ/cm2以上の紫外線の照射が必要であることが分かった.