土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第53巻
植生密度の変化がオイカワの遊泳特性に及ぼす影響
鬼束 幸樹秋山 壽一郎宍戸 陽定地 憲人
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2016 年 72 巻 7 号 p. III_475-III_479

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抄録

 魚にとって休憩場所を確保することは重要である.魚は疲労が蓄積する普通筋と疲労が蓄積しない血合筋を有している.魚が普通筋を使用した場合は疲労が蓄積するため,休憩場所が必要となる.本研究は,開水路の植生密度を変化させて,オイカワの遊泳特性の変化を検討したものである.その結果,オイカワは流速の遅い区域を休憩場として活用していることが判明した.また,オイカワは植生密度が高くなるに伴い,植生域内での停滞が確認された.さらに,進入した魚の遡上率は植生密度との明確な関係性は観察されなかったが,植生密度が高くなるにつれて植生域への進入率は増加することが確認できた.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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