土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第45巻
水道管路の漏水監視センサー最適配置計画モデルとその有効性に関する検証―実管路への適用と定量的な評価手法提案―
荒井 康裕大谷 真也稲員 とよの小泉 明
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2017 年 73 巻 6 号 p. II_101-II_108

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抄録
 筆者らは過去の研究において,地下に埋設される水道管路とそこで発生する漏水に着目し,所与の個数(k個)の漏水監視センサーをどの仕切弁・消火栓に設置するのが最も望ましいかという施設配置問題(k-メディアン問題)の最適化を試みている.提案した最適配置計画モデルには,「標準型」と「改良型」の2種類の定式化方法があった.ケーススタディの結果,標準型モデルに比べ,改良型モデルの方が,センサーがバランス良く配置された計画代替案になると結論づけた.しかし,対象とした管路ネットワークは仮想かつ単純なシステムであったため,改良型モデルの有効性を十分に検証できたとは言い難い.そこで本研究では,第一に,実存する管路ネットワークを対象に,その水道GISから抽出した管路・弁栓類の情報を最適配置計画モデルに適用した.第二に,モデルの適用によって得られる計画代替案の評価方法に関しては,ネットワーク上に配置された各センサーの分担管路延長の標準偏差によって定量化した.その結果,より複雑な管路システムを対象とした場合にも,最適配置計画モデルは十分な有効性があることを明らかにした.
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© 2017 公益社団法人 土木学会
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