抄録
産業廃棄物である下水汚泥,上水汚泥,伐採材・建設発生木材等を主原料とし,接合剤として蒟蒻の飛翔廃棄粉のとび粉を混入した緑化基盤材と有機系生育基盤材に高分子系樹脂を混入した生育基盤材の本格的な吹付け施工を学内の斜面で行った.それぞれの生育基盤材の土壌硬度や保水性の物理的性質,pH,EC,CECおよび全窒素量などの化学的性質ならびに植被率や分光反射特性から植生状況を長期間に渡り計測し適用性を総合的に評価した.結果から,とび粉は高分子系樹脂に劣ることなく,十分にその接合剤としての役割を果たし,提案する緑化基盤材は斜面被覆材として再資源化できると同時に,産業廃棄物の処理・処分の促進と,その自然への還元も図れることを示した.