抄録
徳島県吉野川河口住吉干潟において,産学民の協働によるシオマネキのモニタリング調査を5年間行った.その結果,シオマネキの個体数密度の変動や底質選好性などが明らかになってきた.また協働調査参加者へのアンケート調査を行ったところ,市民団体会員と非会員の間では,本協働調査に対する意識の違いが確認された.本活動のような希少種の基礎的な生態調査は保護策として重要であるが,「モニタリング」では研究費を得にくいのが現状であり,作業を分担できる協働調査を続ける意義が見いだされる.しかしながらアンケート結果からは協働調査継続への課題も挙がっており,今後は参加者の満足度を高める行動や参加者の広がりを促すための啓発等も含めて活動する必要がある.