2019 年 75 巻 7 号 p. III_135-III_143
生活排水処理汚泥の集約混合メタン発酵を想定して,合併処理浄化槽および農業集落排水施設で発生する汚泥の性状およびメタン発酵特性を比較した.浄化槽汚泥,農業集落排水汚泥およびオキシデーションディッチ法由来の下水処理場の余剰汚泥を含めて,有機物(VS)/固形物(TS)比(-)に対する,元素組成,高位発熱量およびメタン発酵におけるバイオガス発生率の関係は概ね同様であった.戸建て住宅の浄化槽での汚泥引抜きは,通常1年に1回行われるのに対して,高頻度化した場合の影響も調査した.1~3ヶ月間隔で引抜いた浄化槽汚泥は,VS/TS比が0.94程度まで増加した.高位発熱量は20kJ/g程度,バイオガス発生率は0.4~0.5NL/gVS-added程度であり,通常の浄化槽汚泥の値より高かった.