土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第56巻
食品残渣中の酸性デタージェント繊維と脂質を用いた簡易メタン生成ポテンシャル予測
Erdenebat Amarbayasgalan山田 剛史佐藤 宗将伊藤 あゆ美熱田 洋一大門 裕之
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2019 年 75 巻 7 号 p. III_153-III_160

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抄録

 再生可能エネルギーの利活用を目的に,メタン発酵によるバイオガス発電の普及が期待されている.メタン生成ポテンシャル(BMP)は,メタン発酵においてバイオマスの性質評価として使用されている.その簡易予測として,バイオマス中の化学成分含有量を用いた数学的回帰モデルが提案されている.本研究では,食品残渣中の酸性デタージェント繊維(ADF)と脂質に着目し,BMPとの関係性を明らかにした.その結果,食品残渣において,脂質とBMPとの間には相関(決定係数0.73)があったが,他の成分(タンパク質,炭水化物およびADF)とBMPの間には相関がなかった.ADFと脂質を同時に用いて重回帰分析を行ったところ,決定係数0.90のBMP予測式が得られた.これにより,特定の食品廃棄物に対してのみであるが、BMPを簡易に予測できる方法を見出した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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