2020 年 76 巻 1 号 p. 9-17
都市河川における臭気発生実態の把握と有効な対策検討のためには,臭気の発生をタイミングよく捉え,発生要因と発生頻度を結び付ける必要がある.本調査では,それらに対する臭気連続観測の有用性を検証した.連続観測結果から,臭気指数10以上に相当する臭気が検出された時間は1~3時間であり,超過頻度は時期によって異なっていた.また,臭気発生要因と要因ごとの発生頻度を整理した結果,調査対象河川では,臭気指数10以上に相当する臭気が発生した時間数のうち,約半分が水位低下時のヘドロの巻上げや露出により発生する臭気であることがわかった.本調査の結果は,時々刻々と変化する臭気の強さを長期間かつ連続的に観測したことで得られたものであり,臭気発生実態の把握に対する臭気連続観測の有用性を示すことができた.