抄録
アスファルト舗装が用いられている空港誘導路では航空機交通量の増加によりわだち掘れ等の破損が目立ってきた.この問題に対処するために,施設を閉鎖することなく補修可能な方法として,高強度コンクリートを用いた RC プレキャスト版をコッター式継手で接合する形式の RC プレキャスト版舗装を開発し,供用中の空港誘導路へ適用した.その過程で実施した一連の試験研究では,RC プレキャスト版の構造設計法を確立するとともに,コッター式継手の最適形状を決定した.それに基づいて補修を行い,供用開始後半年ほど経過した時点で追跡調査を行って,RC プレキャスト版ならびにコッター式継手の構造安定性を確認した.