日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
表情筋・咀嚼筋と顎顔面骨格および下顎偏位に注目した咬合の再構築
~顔面表情の非対称性と下顎偏位との関連性~
村山 千代子村山 知子尾崎 邦夫関根 顕
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2013 年 33 巻 1-2 号 p. 65-74

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抄録
日常の歯科臨床において,心地よく咬めることは歯科治療の最終到達地点であり,そのために「咬合」が重要なテーマとなる.咬合の診査は模型診断,エックス線写真等の画像診断・キャディアックスなどの下顎運動診査機器による診査など多岐にわたるが,体表診査は特別な機器を必要とせず,患者の負担が少ない.術者の解剖学の知識と観察眼があれば診断が可能なため,咬合診査のベースとして体表診査を行うことが重要であると考える.表情筋・咀嚼筋・顎顔面骨格の対比と下顎偏位の関連性について考察し,矯正治療と下顎位の修正を含む咬合治療を行い良好な結果が得られたので報告する.【顎咬合誌 33(1・2):65-74,2013】
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© 2013 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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