抄録
近年,セメント等のてん充材によって道床バラストを固結して,線路延長方向に連続した板構造とする既設線省力化軌道が本格的に施工されている.しかしながら,路盤が粘性土の場合,多量の降雨の後に路盤土の流出や空洞の発生等の路盤変状を生じることがある.このような路盤変状が顕著になった場合は,軌道をジャッキアップしててん充層下に再てん充を行って補修を行うのが一般的であるが,変状が再発することが少なくない.
筆者らは,再てん充による補修を行う際に,軟弱化した路盤面を予め乾燥処理することで再てん充層の強度低下および路盤変状の再発を防止する工法を考案し,実物大模型試験によって十分な効果があることを確認した.