抄録
本報告の対象とする地盤改良工法は,直線,曲線制御が可能な自在ボーリングを併用して,既設構造物直下の任意の地点での浸透注入を可能とするものである.曲線追随性を確保するために細めの削孔管が用いられることから,用いられる薬液注入管は,従来の直線ボーリングによる方法と比較して,極力小型であることが望ましい.本報告では,このような施工上の課題を考慮の上,実用化した2つの注入方式と,それらを使用した実証試験結果をとりまとめる.自在ボーリング後に実施した浸透注入による改良状況を直接確認するとともに,採取された改良体サンプルに対する強度試験を通して,その改良効果を定量的に確認した.