抄録
本研究では鉱物油中の芳香族TPHを対象として,著者らが開発した地圏環境リスク評価システム(GERAS-1)を用いて暴露・リスク評価を行った.油分中の芳香族TPHの暴露経路は炭素数によって異なっており,炭素数が小さいものでは,大気吸入,地下水摂取,農作物摂取による暴露経路が主要暴露経路となった.一方,芳香族TPHの炭素数が大きくなると,大気吸入,地下水摂取による暴露割合が小さくなり,農作物摂取および土壌の直接摂食による暴露割合が大きくなった.芳香族TPHの懸念レベル値としては,芳香族TPH(C6)0.2-0.7mg/kg程度,TPH(C7-C35)で30-200mg/kgと算出された.