抄録
ガスクッションを用いたハイブリッド振動遮断壁工法は,振動対策の一つである伝搬経路対策として,地盤中に空溝を志向した三重構造(ガスクッション+ソイルセメント壁+鋼矢板)の防振壁を構築する技術である.本工法は,伝搬経路対策としては最も効果的な空溝とほぼ同等の防振効果が期待できるとともに,地盤条件,施工スペース,空頭制限などに応じて最適な施工方法が選択できる.
本論文では,施工スペースや空頭制限に厳しい制約がない場合に適用できる施工方法について述べるとともに,起振機振動および交通振動を対象とした現場計測結果に基づいて,ハイブリッド振動遮断壁の防振性能(振動低減効果,回折波の影響範囲など)について考察した.