抄録
本研究では,セメント系固化材を用いた安定処理への竹炭の適用性について,実験的に検討することを目的としている.固化材は普通ポルトランドセメントならびに高炉セメントB種を用い,強度特性の確認には一軸圧縮試験を行った.また,環境庁告示第46号法,タンクリーチング試験を実施し,竹炭混合安定処理土からの六価クロム溶出抑制効果について考察した.その結果,セメント処理土の場合と比較し,竹炭混合安定処理土の一軸圧縮強度は増加し,六価クロム溶出濃度は抑制された.加えて,ある一定期間の水浸下で,粗砕および塊状の竹炭混合安定処理土からの六価クロム溶出濃度は減衰し,化学的に安定した.さらに,高温で作製された竹炭を混合することで,水浸による強度低下はなく,気中養生のみの場合と同程度か増加することが認められた.