抄録
産業廃棄物安定型最終処分場等のプラスチック等が混入した廃棄物地盤は,土砂地盤とは異なる強度特性を有することが現場経験的には知られているものの,強度試験法や地盤利用等に際しての解析・評価法は確立されていない.本研究では国内外19現場29箇所での現場試験により,プラスチック等が混入した廃棄物地盤は柔軟で降伏しにくい強度特性を有することを把握した.また,沈下計測と実証載荷実験により,こうした地盤は沈下しやすい反面,不同沈下は発生しにくいことを確認し,その要因として廃棄物の水平方向の繋がりにより荷重を広範囲で受けることが推察された.提案した試験法について,衝撃加速度試験,安息角試験により粘着力,内部摩擦角,極限支持力が推定できたとともに,現場空隙試験による空隙率が各種強度定数と関係することが窺えた.