抄録
固化処理土は海水に曝露するとその表面において,白色の析出物が生じる場合がある.本研究では,粘性土試料を母材とした石灰処理土に対して,海水を模擬したマグネシウム水溶液への浸漬実験を実施し,処理土表面に生成される析出物について観察・分析を行うとともに析出物生成の有無による石灰処理土のカルシウム溶出挙動および力学的劣化状況の差異を検討した.その結果,比較的石灰添加量が多いケースで処理土表面に析出物の生成が確認された.この析出物は球体状の水酸化マグネシウムと推定され,その緻密な構造によって処理土からのカルシウムの溶出,ひいては力学的劣化の進行を抑制する効果を持つことを示した.