2017 年 73 巻 4 号 p. 450-459
解析領域や構造物の大きさに比べて径が非常に小さな注水孔や揚水井等は有限要素法による浸透流解析において,点の連なり(点源)としてモデル化される場合は少なくない.しかし,それらの点を含む要素を適切な大きさで分割しないと解析精度は低下することが知られている.著者らは,点源のモデル化における解析精度の改善を目的として,二次元放射状流問題などの理論解から,点源が属する要素サイズに応じて透水性を補正する簡易な方法を提案し,数値実験によりその有効性を既報により示してきた.本論文では,V&V(Verification & Validation)の観点から提案モデルのコード検証を行った結果を報告する.