2020 年 76 巻 1 号 p. 12-25
鋼製帯状補強材を用いる補強土壁工法は補強材と盛土材料の摩擦力を構造原理としているため,その摩擦特性の把握が重要である.しかし,盛土材料の使用可否を細粒分含有率で判断する間接的な方法が用いられているため,現場ごとに異なる盛土材料の摩擦特性は評価されていない.そこで,現場に持ち込んで,その場で盛土材料の摩擦特性の評価に使用可能な小型の引抜き試験機を開発し,その試験方法ならびに摩擦特性を評価・検討した.また,現場引抜き試験との比較によって,得られる結果の妥当性を検証した.さらに,現場ごとに違う盛土材料の摩擦特性を施工前に評価することによって,要求される品質を確保する活用方法を提案した.